東日本大震災を経て、現在は2隻で操業している遠洋鮪延縄漁業。そのうちの1隻『第8大功丸(479屯)』は、最新鋭の船凍技術を搭載し、2014年4月に水産庁の漁業構造改革推進事業により竣工した遠洋鮪延縄船です。同9月23日に気仙沼に帰港し、『気仙沼産』のマグロとして最初の全量母港水揚げを行いました。最新技術よって凍結された製品は想像以上の出来栄えで、まさに鮮度抜群です。私達はマグロの漁師として、全国の皆様への恩返しを込めて『気仙沼産船凍マグロ』の普及拡大を図ってまいります。
- ■遠洋鮪延縄漁業とは
- 浮き延縄を漁具として使用する延縄漁業。幹縄の全長は約150kmにもおよび、これを餌と針を付けた枝縄を3,000本以上も取り付けます。投げ縄に8時間、揚げ縄に16時間以上がかかり、20数人の乗組員が一日がかりでとりかかる、時に命懸けともなる仕事です。
- ■まぐろ漁場図
クロマグロ(本マグロ)
- 体長3m、重さ400kgにもなる、大型のマグロ。漁獲量の少ない貴重なマグロで、日本近海や北大西洋、地中海で穫れ、脂の乗ったものは味も値段も最高級。小型のものはメジマグロと呼ばれる。
メバチマグロ
- 体長2m、重さ150kgになる、目玉が大きいのが特徴のマグロ。“目鉢”と書く。赤道をはさんだ温帯水域に広く生息しており、漁獲量も多く赤身がきれいで、日本では刺身や缶詰の原料として関東以北で多く食べられている。
キハダマグロ
- 体長2m、重さ100kgになる、体の色が黄色いのが特徴のマグロ。メバチマグロと同じく、赤道をはさんだ温帯水域に広く生息している。肉は鮮やかな桃色で、刺身として中部地方以南で消費が高い。
ビンナガマグロ(ビンチョウ)
- マグロ類の中ではもっとも小型で、体長は1m前後。世界中の海に広く分布する、長い刀状の胸ビレが特徴のマグロ。白身のため、主にツナ缶として缶詰に利用されているが、最近脂の乗ったトロビンが生食用として人気。
メカジキ
- 体は長紡鐘で鱗と腹ビレがない。肉は白っぽく、刺身や焼物になるほか、欧米で好まれるため輸出される。
マカジキ
- 剣状に突出した吻(くちさき)が特徴。太平洋の熱帯や亜熱帯の海に生息する。肉は淡紅色で、刺身として賞味される。